今回は中央大学の全日本大学駅伝の振り返りを行っていきたいと思います。9年ぶりの出雲で総合3位に入り、全日本では優勝も視野に入れていたそうですが、ダブルエースの吉居、中野の調子がなかなか上がらなかったということで優勝争いに絡むことは出来ませんでした。それでも前回よりも1つ順位をあげて総合7位に入ったのは地力のある証拠です。結果は以下の通りです。
1区 千守倫央(4) 区間3位
2区 山平怜央(2) 区間11位
3区 吉居駿恭(1) 区間8位
4区 中澤雄大(4) 区間8位
5区 若林陽大(4) 区間6位
6区 吉居大和(3) 区間賞(区間新)
7区 湯浅仁(3) 区間10位
8区 阿部陽樹(2) 区間8位
1区は4年の千守。持ち味のスピードをしっかり発揮して上々の滑り出しを見せました。2区は2年の山平。区間11位とやや苦しい3大駅伝デビューとなり、チームの順位を大きく下げてしまいました。3区は1年の吉居駿。準エース区間の3区で後方からスタートという難しい状況の中、ルーキーながら素晴らしい粘りだなと感じました。4区は4年の中澤。学法石川時代の同級生だった青学の横田とほぼ同時にスタートしましたが、横田にも差をつけられてしまいチームの順位を大きく押し上げることも出来ませんでした。本人としてはやや苦しい走りだったか。5区はキャプテンの若林。区間6位の好走で挽回の兆しを見せました。6区はエースの吉居大。直前まで体調が整わず出走が決まったのが昨晩という状況の中、昨年東京国際の丹所が作った区間記録を11秒更新する区間新記録をマークしました。本当に強い選手はスタートラインに立ちさえすればどんな状況でも結果を残すんだな、と感じました。一気にチームをシード圏内へと押し上げました。7区は3年の湯浅。区間10位ながら順位はしっかりキープしました。8区は2年の阿部。早稲田の佐藤に追いつかれ、後ろから東洋の柏も迫るという苦しい展開の中、粘りの走りで7位に入りシード権を確保しました。
MVP:吉居大和
MVPはやはりエースの吉居ですね。彼のような人を真のエースと呼ぶのだな、と感じさせる素晴らしい走りでした。